市内各所の展示パネル

MITプラザ前


船場交差点前


※他にも各所に展示しています。探してみてください
 
【同好会の紹介】

県内一のかるたの里 花輪

花輪かるた同好会会長 武石佳久
(広報かづの:平成18年12月)


 45年間花輪地区子供会対抗かるた大会を支えてきたのが私たちの同好会です。歴史の重みというのか、今や百人一首を暗記した人の数は、花輪だけでも何千人にのぼると思われます。二月の選手権大会には、青森、岩手の大人や高校生が必ず顔を見せます。

かるた競技は古典芸能と同じく、礼で始まり礼で終わるので、子供たちもそれなりに緊張し、集中力や記憶力を高めております。それで青少年健全育成に貢献したと六年前秋田知事から表彰されました。
 会員は自分たちが遊ぶというよりも、子どもたちに教えるという世話人の役割が大きく、依頼があれば小学校や町内などに出掛けることもあります。現在、毎週金曜日の六時半から花輪市民センターの和室で練習会を開いています。小学校一年生から高校生まで、まったく初心者でも懇切に指導します。

やがてこの人たちの中から仙台や水沢などで行われる全国大会に参加して、有段者となるよう援助しています。既に初段、二段、三段を取った人も数多く、大学に行って四段、五段のA級選手となった人も二人出ております。
 会員の新旧交代の時期に来ていますが、伝統を引き継ごうとする若者が少ないのが憂いの種です。何とか秋田県内で最も誇るべきカルタの伝統を若い人にも引き継いで頂きたいと願うことしきりです。子供のころ選手だった人にお願いできないか考えています。 

※平成18年度時点(現顧問)
  現会長は、佐藤武彦です




かるた所


 小学生、保育園児さんも詠まれた一文字に反応、勢いよく札に飛びついていた。先日の鹿角市かるた選手権のこと▼古くから競技かるたが盛んな鹿角市花輪地区、戦前から大人たちが親しみ、娯楽が少なかった戦後は各家々を渡り歩いて楽しまれていたという▼そんな「かるた所」だが、滋賀県近江神宮での名人・クィーン戦に出場するような全国屈指のレベルの地と趣が少し違う。大前提に子供たちの健全育成がある▼強い選手を育成するなら高校生、一般の選手を鍛えればいいが、この地の主役はあくまで小中学生。花輪かるた同好会の定例練習の主人公は同好会会員ではなく子供たちだ▼対戦相手や読手への礼、正座や札を差し出すときの札の向きなどの作法、同時に取り合った札を譲り合う心を子供たちが大事にする。試合中は誰に対しても敬語で、保育園児まで札の確認で「これですか?」とかわいく問う ▼近年減少が問題視されている子供地域活動の場として貴重だし、少子化の中で失われつつある異年齢交流でも重要な場になっている。小さい子が年上の相手から一枚ながら得意札を取ると、何とも満足そうな表情をするという▼同同好会は「せっかくの花輪の子。全員にかるたを経験してほしい」と願う。幼いときに覚えた一首は五十・六十になっても忘れないといわれる▼街中にかるたのパネルまである地域。全国の強豪地の有名でなくとも、日本一の選手がいなくとも、町ぐるみで子供とかるたを育てている地域を大いに誇っていいだろう▼二十六年に本県各地で開かれる国民文化祭の一行事として、同市でのかるた大会が模索されている。期待して止まない。(丸)

(米代新報「だんぶり抄」:平成24年2月15日)